目次
テニスコートの種類とは?
テニスのコートといっても、実は様々な種類があり、それぞれに違った特徴があるということをご存知でしたでしょうか?
今回はテニス観戦するときに知っていると少し理解が深まる、テニスコートの種類や特徴についてまとめてみました。
全部で5種類ある!
テニスコートの種類は次の5種類があります。コートによってボールの弾み方や球速の速さが違うので、プロのテニスプレーヤーはそれぞれ得意とするコートがあるそうです。
・芝が表面の「グラスコート」
・土の「クレーコート」
・セメントやアスファルトの「ハードコート」
・砂入り人工芝の「オムニコート」
・じゅうたんの「カーペットコート」
有名な4大大会などのプロの試合では主にグラスコート、クレーコート、ハードコートが使われます。
全英オープンはグラスコート、全米オープンと全豪オープンはハードコート、全仏オープンはクレーコートです。
オムニコートは日本で最も普及しているコートでカーペットコートは室内のテニススクールなどで使われているコートです。
なぜ5種類もあるのか?
世界の各地域の気候や文化、さらにテニスコートの維持管理の問題などが影響しています。
テニスコートの種類には歴史があって、テニスの歴史が古いイギリスではグラスコートが多いですがグラスの手入れや維持が大変だということで、次にクレーコートができました。
しかし、クレーコートは雨が降ると何日か使えないために、ハードコートができ、さらには屋内コートまでできて天候にも左右されなくなりました。
このように、テニスコートは維持管理しやすいように、また天候の影響も受けなくて済むように対応してきました。
また、規定ではどのテニスコートを使わなければいけないということはなく、それぞれの大会は自由にテニスコートの種類を選択できます。
テニスコートの違いによって選手のプレースタイルや個性などが変わって、テニスは一層おもしろくなります。
グラスコートの特徴
出典:佐賀観光協会
グラスコートは芝生のコートです。別名ローンコートとも呼ばれています。
芝生の維持などが難しいので、数が少ないコートでもあります。世界の大会でもわずか、7大会しか使用されていません。
使われている主な試合
7月にイギリスで行われるウインブルドンは、グラスコート代表の大会です。
テニスファンでなくても知られている歴史ある大会です。ウインブルドンを含めた6~7月をグラスシーズンと言います。
ウィンブルドンのコートでさえ、ウィンブルドンの開催のときだけしか使われず、他の期間は芝の手入れに費やしています。
四季のある日本では芝の手入れは難しく、日本国内でグラスコートが採用されているのは佐賀テニスクラブだけです。
対応シューズ
グラスコート用のテニスシューズは、靴裏の凹凸がほぼないので、コートを傷つけずに済みます。
また、芝に凹凸が引っかかって、プレーに支障が出ることもありません。
基本的には、屋内のテニススクールや天然芝のコート以外では購入する機会のないテニスシューズです。
日本にグラスコートはほとんどないため、買う機会も使う機会もあまりない人がほとんどでしょう。
クレーコートの特徴
クレーコートは土のコートです。
天候に影響を受けやすいコートで、滑りやすいのでそれをうまく使える技術が必要になってきます。
日本のクレーコートは粘土質の地面に間砂土を敷いたイエロークレーが一般的ですが、全仏オープンなどではレンガを砕いた土が敷かれたレッドクレーが採用されています。
使われている主な試合
フランスのローランギャロスで行われる全仏オープンがクレーコートの代表的な大会です。
全仏オープンを含む4~6月上旬までをクレーシーズンと言います。
世界各国で開かれる主要な国際テニス競技大会では日本と事情が異なり、赤レンガを砕いて敷いたアンツーカを使ったレッドクレーを採用している大会が多いのです。
とりわけ有名なのが四大大会の全仏オープン です。
一方で、アメリカでは変成岩を砕いて敷いたグリーンクレイの”Har Tru”を良く目にします。
対応シューズ
他のシューズと決定的に違うのは靴裏の凹凸が細かく、多い点です。
なぜ靴裏の凹凸が細かくなっているのでしょうか。
その理由は、コートにまかれている砂です。
オムニコートやクレーコートには量の差こそありますが、砂がまかれています。
この砂の量によって球の跳ね返り方も変われば、プレーしている人の感覚も変わってくるのです。
具体的には、砂の多い時には滑りやすくなり、少ない時には滑りにくくなります。
オムニ・クレー用のシューズであれば、細かい凹凸が砂をグリップしてくれるので、砂の量の変化で動きが制限されることが少なくなるのです。
球の跳ね返り方も変われば、プレーしている人の感覚も変わってくるのです。
具体的には、砂の多い時には滑りやすくなり、少ない時には滑りにくくなります。
オムニ・クレー用のシューズであれば、細かい凹凸が砂をグリップしてくれるので、砂の量の変化で動きが制限されることが少なくなります。
ハードコートの特徴
ハードコートは世界中で一般的に使用されているコートで雨に強いです。
ハードコートはアスファルトとセメントの表面を合成樹脂でコーティングしています。
そのため、表面が固く、足や腰など体への負担が大きいです。
使われている主な試合
主な試合は1月下旬の全豪オープンや、8~9月の全米オープンで使われるコートです。
これらの大会に合わせて、1~3月、8~10月にハードコートの大会が多いです。
また屋内の大会にも使われる特徴があります。
日本では「楽天ジャパンオープン」が室内で開催される大会です。
真夏の8月や9月に行われる場合だと太陽の灼熱の日差しを多く受けやすく、日射病や熱中症に気をつけなければいけないコートでもあります。
対応シューズ
オールコート用のシューズは、どのコートでも性能を発揮する万能シューズのようなイメージがありますが、主にハードコートでの使用に適しています。
オールコート用はオムニ・クレーコート用のシューズに比べて、アウトソール(シューズの足裏部分)の溝が粗い構造のものがほとんどなので、砂があるコートで使うと滑りやすく感じることも。
グリップ力をしっかり発揮させるには、砂のないハードコートでの使用がおすすめです。
オールコート用のシューズは一応すべてのコートで使用できますが、その分それぞれのコート専用シューズに比べてグリップ力が強すぎたり弱すぎたりすることがあります。
オムニコートの特徴
人工芝に砂を撒いたコートがオムニコートです。
日本やオーストラリア、ニュージーランドで多く見られるコートで、水はけがよく、全天候型のコートとして重宝されています。
しかし、海外なメジャーな大会などではあまり採用されていないのでプロ志向の人はあまりオムニコートを使いません。
使われる主な用途
日本では公式戦をはじめとした様々な大会で使用されていますが、世界の公式戦では認められておらず、世界規模でみるとあまり見かけないコートです。
オムニコートは、初期工事には費用と手間がかかりますが、施工後のメンテナンスについては砂撒きと数年おきに表面の人工芝の張替えだけで済み、維持費も多くはかからないことから、維持管理の手間と費用を抑えたい公営コートを中心に広く普及しました。
また、オムニコートは、雨が止めばハードコートよりも早くプレーが再開できます。
対応シューズ
オムニコート用シューズが決定的に違うのは靴裏の凹凸が細かく、多い点です。
なぜ靴裏の凹凸が細かくなっているのでしょうか。
その理由は、コートにまかれている砂です。
オムニコートには量の差こそありますが、砂がまかれています。この砂の量によって球の跳ね返り方も変われば、プレーしている人の感覚も変わってくるのです。
具体的には、砂の多い時には滑りやすくなり、少ない時には滑りにくくなります。
オムニコート用のシューズであれば、細かい凹凸が砂をグリップしてくれるので、砂の量の変化で動きが制限されることが少なくなります。
カーペットコートの特徴
出典:体育施設株式会社
カーペットコートは、柔らかいじゅうたんのような素材を表面に敷いたコートです。
柔らかい素材なので、足腰に負担が少なく、初心者の人でもテニスを楽しむことができます。
また室内テニスでの使用が多いので、雨の日でもテニスを楽しむことができます。
使われる主な用途
カーペットコートは屋内のテニスコートに使用されることが多く、特別な手入れが要らないのが特徴です。
柔らかい素材で毛足が短いカーペット生地のコートなので、足や腰への負担が少なく転んでもけがをしにくいため、テニススクールなどでもよく使われているコートです。
維持管理に手間が掛からず球速が早くなるため、練習場として使用するコートには非常に適しています。
対応シューズ
カーペットコート用はカーペットの素材に溝が引っかかるのを防ぐため、靴裏にはほとんど溝がありません。
このタイプのテニスシューズは、靴裏の凹凸がほぼないので、コートを傷つけずに済みます。
また、カーペットの繊維が引っかかって、プレーに支障が出ることもありません。
基本的には、屋内のテニススクールや天然芝のコート以外では購入する機会のないテニスシューズと言っていいでしょう。
テニスコートの種類 まとめ
いかがでしたでしょうか?
テニスコートって意外と種類があり、それぞれに特徴がある事を知っていただけましたでしょうか?
プロ選手はコートの種類によってシューズを変えたり、球の動きが変わる事を予測しながら動かなければいけないので、勝利を収めるためには、コートの種類や特徴を捉えておかないといけない重要なポイントになります。
試合観戦する際もいろいろなポイントから見てみるとまた、観戦する時の楽しさが増すと思います。